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SSS英語学習法研究会

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SSS●Review
登録者:[ ] 更新者:[ ] 登録日時:06/02/10 18:01:14 /更新日時:14/11/18 09:22:22
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Mary, Queen of Scots : Queen without a country
Kathryn Lasky
この本を購入する      
YL(平均) 3.5
お薦め度(平均) ★★★★
シリーズ名
 Royal Diaries 
総語数 35,438語 (出版社提供)
その他詳細項目
出版社/Scholastic USA, 種類/児童書/Teens向, ジャンル/Fiction:歴史, 総ページ/202ページ, メディア/書籍:ISBN 9780439194044(0439194040) ( 絶版 ), 言語/English, 価格/10.95  US$, サイズ/, 縦195mm× 横135mm    厚み18mm 重さ290g, 装丁/ハードカバー, 主対象年齢/小学校高学年, 初版発行年/2002, 備考/
音源 [音源情報はありません]
邦訳 [邦訳出版物情報はありません]
映画・ビデオ化 [映画・ビデオ化情報はありません]


 書評委員のお薦め度★★★★    読みやすさレベル(YL)3.0 ~ 4.0
1553年フランス。生後数日で父を失ったメアリは、すぐさまスコットランド女王となり、幼いうちにフランス王太子と婚約して、フランスに渡った。11歳になったメアリが付け始めた日記が、この本という設定である。エッセイ風で面白い。お姫様の生活というのは非常に興味深いものだ。
 
フランス国王はイタリアのメディチ家出身のCatherine(カトリーヌ・ド・メディシス)と結婚しているが、寵姫のDiane(ディアヌ・ド・ポワティエ)の方が大切にされており、またメアリも王妃とは馬が合わない。ディアヌとの旅行、4人いる侍女のメアリたちとの生活、宮廷の様子などが主な内容である。少しだけだが、あのノストラダムスも出てくる。

メアリはディアヌを母代わりに慕い、カトリーヌを嫌うのですが、ディアヌは「王妃が人を愛せないのは人から愛されたことがないからだ」と言います。夫をとられた上にそこまで言われると、とどめを刺したなという感じ。古い歴史書でもカトリーヌは夫は愛していることになっていますから(新しい歴史書だと、夫も子どもも、メアリすらも愛している)。そうしてみると、母親代わりの2人に対する思慕と確執というテーマが、くっきり浮かび上がってきて、本全体に芯が通って見えてきた。

しかし、巻末付録を見ると、美女のはずのDianeや悲劇の美女女王メアリが全然美女に見えなくて、Catherineがとても魅力的に見えます。昔の肖像画はわからん。

Dianeがフランス国王の愛人で、そのあたりの関係が堂々と出てくるので、子ども向けではないという意見もあるようです。

My Royal Storyの一冊としても刊行。Kindle版あり。【柊】

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